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    韓国旅行モデルコース・西回り3泊4日|全州・扶余・順天をめぐる歴史周遊ルート

    韓国の地方を巡る旅というと、慶州や釜山など東側の定番ルートを思い浮かべる方が多いかもしれません。ただ、全州から扶余、順天へと続く西回りルートには、それとはまた違った落ち着いた魅力があります。百済の歴史が残る古都、美食の街として知られる全州、昔ながらの風景が今も残る順天など、大都市のにぎわいから少し離れて、ゆったりと旅を楽しみたい方にぴったりのコースです。

    東海岸側は、慶州の壮大な遺跡や釜山の海景色など、華やかな観光地としての魅力があります。一方、西側は有名スポットを次々巡るというより、地方の空気感や市場の活気、南西部ならではの食文化を楽しみながら進む旅です。実際に歩いてみると、ソウルではなかなか見えない、地元の人たちの日常に自然と触れられます。

    また、このルートは歴史好きの方にも非常に魅力的です。東側の慶州が新羅王朝の歴史を伝える場所なのに対し、西側には百済文化の面影が数多く残っています。日本との関わりを感じられる場所も多く、遺跡や博物館を巡っているうちに、教科書とは少し違った東アジアの歴史の流れが見えてきます。

    移動についても、思っている以上に便利です。KTXと専用車を組み合わせれば、地方都市同士の移動もかなりスムーズに進みます。特に韓国の新幹線といえるKTXは路線網が非常に充実していて、日本国内を移動している感覚に近いほど使いやすさがあります。


    目次

    1日目 全州へ

    この西回りルートの出発地としておすすめなのが全州です。ソウルからはKTXでアクセスしやすく、地方都市の中でも比較的気軽に訪れることができます。

    駅やターミナルを出ると、すぐにソウルとは違う空気を感じます。高層ビルが並ぶ都会的な景色ではなく、街全体にどこか落ち着いた雰囲気が流れています。特に有名な韓屋村は、ただ昔の建物を保存しているだけではなく、今も人々の暮らしが続いているため、歩いているだけで自然な温かさがあります。

    昼間は韓服姿の観光客でにぎわっていますが、夕方になると街の表情が少し変わります。路地の韓屋カフェに灯りがともり、人通りも落ち着き始め、静かな地方の夜らしい雰囲気になっていきます。細い路地を歩いていると、観光地を見ているというより、昔ながらの街の中にそのまま入り込んだような感覚になります。

    そして全州といえば、やはり食の街として有名です。ビビンバはもちろんですが、実際には市場周辺の食文化がとても豊かで、小さな食堂ごとにそれぞれ自慢の味があります。

    南部市場周辺では、豆もやしクッパやモジュ、煮込み料理など、ソウルではなかなか見かけない郷土料理に出会えます。派手な味付けではなく、毎日でも食べたくなるようなやさしい味が印象的です。

    夜になると、全州はさらに落ち着いた空気になります。にぎやかな歓楽街とは違い、韓屋の並ぶ景色を眺めながら静かに過ごす時間には、「地方まで旅に来た」という実感があります。


    2日目 百済の古都・扶余

    2日目は、この旅の大きな見どころでもある扶余へ向かいます。

    扶余は、かつて百済王朝の都として栄えた歴史ある街です。韓国の歴史旅行というと慶州が有名ですが、百済文化を深く知るうえでは欠かせない場所でもあります。

    実際に訪れると、慶州のような大規模観光地とは少し違い、遺跡と地方の日常が自然に溶け込んでいる静かな空気を感じます。

    代表的な見どころの扶蘇山城は、名前だけ聞くと険しい場所を想像しますが、実際には歩きやすい遊歩道が整備されていて、川沿いの景色を眺めながらゆっくり散策できます。

    また、百済滅亡の歴史で知られる落花岩周辺には、派手さはないものの、独特の静けさがあります。歴史の終わりを見守ってきた場所らしい空気が今も残っています。

    近くの国立扶余博物館も見応えがあります。当時の百済は日本との交流も深かったため、建築や仏教美術など、日本文化との共通点を感じる場面も少なくありません。また、百済時代の王冠などが無傷のまま発掘されて非常に貴重で必見です。

    さらに、このエリアは観光客が比較的少ないのも魅力です。混雑に追われることなく、落ち着いて歴史や景色を楽しめます。

    夕方以降は全州へ戻って連泊しても良いですし、大田方面へ少し移動して翌日の移動を楽にすることもできます。


    3日目 完州と南西部の原風景

    3日目は、全州近郊の完州エリアへ足を延ばしましょう。

    海外ではまだあまり知られていませんが、全州から少し離れるだけで、韓国南西部らしい素朴な風景が広がっています。

    車で移動していると、ゆるやかな山並みの中に小さな村々や田園風景が続きます。都市部では見かけなくなった昔ながらの暮らしが今も残っていて、韓国内でも旅好きな人たちに人気のある地域です。

    そして、この旅で特に印象に残るのが食事です。街道沿いの食堂に入ると、驚くほど多くのおかずが並びます。どれも手作り感があり、この地域の食文化の豊かさを実感できます。

    南西部は韓国国内でも特に料理がおいしい地域として知られていて、全州周辺の食事レベルの高さには改めて驚かされます。



    このルートの魅力は、有名な観光地だけではありません。市場を歩いたり、たまたま入った食堂で食事をしたり、そうした何気ない時間そのものが旅の思い出になります。

    また、このエリアでは列車だけでなくタクシーや専用車をうまく使うことで、行動範囲がかなり広がります。本数も多く、個人旅行でも移動しやすい地域です。

    実際、韓国をよく旅する人の間でも、車を使った移動のほうが、その土地らしい景色や空気を感じやすいと言われています。


    4日目 史跡の宝庫・順天

    もし時間に余裕があれば、最後は順天まで足を延ばすことで、この旅はさらに印象深いものになります。

    中でも特に訪れたいのが楽安邑城民俗村です。

    韓国には古い街並みを再現した観光地もありますが、ここは今も実際に人が暮らしている集落です。展示を見るというより、本当に昔ばなしの村の中へタイムスリップして入っていくような感覚があります。

    石垣の道や藁葺き屋根、小さな家庭菜園などを眺めながら歩いていると、ソウルや釜山のにぎやかさが遠い世界のように感じられます。

    さらに順天は自然の景色も非常に美しい場所です。時間があれば、順天湾湿地まで足を運ぶのもおすすめです。

    特に夕暮れ時の湿地はとても静かで、風の音だけが聞こえるような穏やかな時間が流れています。都市観光だけでは見えてこない、韓国のもう一つの魅力を感じられる場所です。



    韓国旅行というと、ソウルや釜山だけで終わることも多いですが、この西回りルートを選ぶことで、韓国という国の見え方そのものが少し変わってきます。

    百済の歴史、美味しい郷土料理、活気ある市場、昔ながらの暮らしの風景まで、この旅には韓国の地方ならではの魅力が詰まっています。東海岸の華やかさとはまた違う、どこか落ち着いていて懐かしい空気があり、一度訪れると「次はもっと奥まで行ってみたい」と感じる方も多いルートです。



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